2016/06/07

2011年の4月



夜の地震に驚いてロフトの梯子に足をひっかけたまま落ちた
あちこち打って痛い、梯子の段に挟めた足が熱い、いま思えばヒビくらい入っていたかもしれない
もうロフトの寝床に戻る力がなかったので、底冷えのする床に伏せて朝が来るのを待った
右足を引きずっている、金がないので病院はいけない、仕事もしない一人暮らしでよかった、変な歩き方を見られないように夜中に動けばいい
夜はいい、姿が見えないから何でもできる、あの垣根に顔を突っ込んで沈丁花の花の匂いを嗅ぐこともできる
自分は怪我をしないほうだと思っていたんだけど、背中の傷はずっと赤黒いままだし、膝にはいつも火傷の跡か擦り傷がある
醜い
右の手の甲の痣はなんであるんだっけ


(iPhoneのメモはいつも苦々しい)