五月五日の夢
あらゆる部屋がトイレになっている、レンガ造りの迷路のような建物のなかで逃げている。トイレのバリエーションがまた豊富で、競馬場のスタート地点のようなドアや、西部劇の酒場のような両開きのドア、子供用の仕切りが低いタイプのもの、とにかく便所オールスターなのだった。何者かから逃げているために館内をめぐるのだが、あちこちでリンチに遭っている人がいる。しかもみな一様に壁に向かうような身体を抑えられて、黄色かオレンジかピンクのカラフルな針金ハンガーをうなじに押し当てられるという拷問を受けていた。リンチの場では必ずそれが行われているため、おそらくとてもポピュラーな拷問方法なのだと思われる。あまり痛くもなさそうだけど、被害者のほうはギャーだのヒエーだの絶叫しているのだった。