2011/05/07

すみれ

五月七日の夢

私の夢にたびたび出てくるビルがあって、それは夢によって学校であったりオフィスであったりと随分便利な建物だ。そのガラス張りの渡り廊下は妙に横幅があるくせに天井は民家ほどしかなく、ちょっと窮屈で平べったい。

今回はそこは高校という設定で、生徒である私は音楽準備室の担当をしているということだった。この担当というのがいわゆる教科担当というやつで、授業の準備として私は切干大根生産地マップを黒板に貼り出していた。しかし音楽の先生が逃亡してしまったというので、その授業はタイトルと内容を改められ「ホクロ癌~その症例と対策~」という講座として開かれるということになった。



五月七日の昼寝

クリーム色の漆喰の壁に黒電話が備え付けてある。その受話器の向こうから女の声で「あなたはひとの心臓を串刺しにしておいて、味見もしないで靴を磨いている」と言われた。寝ぼけ頭でこの言葉をメモして、布団に突っ伏して、そのまま2回目の昼寝をしてしまった。次に目を覚ました時は頭痛がいっそうひどくなっていた。