六月四日の夢
竜巻だった。トラウトサーモンが、遊泳中のものも漁船に連れられたものも店頭に並ぶものも加工されて真空パックでぴっちり閉じ込められたものも、あらゆるトラウトサーモンが(トラウトサーモンだけが)くるくる巻き上げられていって、しまいには人間界から消えてしまった。人間界の上空には天上界があるという設定なのだった。私は養殖業に乗り出すことでサーモン不足を補おうとしていた。わりと論理的な夢だった。
六月五日の起床時のようす
目は確かに開いているし身体も動いているのだけれど、頭は起きていないというか、自分が取っている行動に意識が及んでいないというか、そんな時がある。この朝は無性に痒くてたまらない膝を爪でガリガリガリガリ掻きむしっていて、この異常な状況に気付いてハッと手を止め、やっぱり痒いから再開する。爆笑して気が付いたら目覚めていたこともあった。携帯のよくわからない機能を起動していたこともあった。
六月七日の夢
スーパーなんかで見かける、大きめの台車にイカリングを大量に積んでいた。イカリングにはパン粉の衣が付いていた。その世界では衣の付いたイカリングは違法な食べ物とされていて、運び屋を請け負っているらしい私はそれを梅酒と偽って台車で運搬している夢だった。それにしても梅酒は無理があるよあれ。