2012/02/03

教育とは

あの夕陽に向かって何とやら、もう本当にドラマに出て来そうな、夕方にはオレンジにきらめく川沿いの町の高校に私は通っていた。夢の内容とは直接関係ないけれど、その河川敷には小学館の社屋があるということになっていた。この高校というのが馬鹿でかい敷地を所有しているところだった。一見すると体育館やプールや農場といった施設が町のなかに散在しているのだが、そうではなくて、学校の広大な敷地のなかに一般の住宅街や商店などがあるということになっているらしい。そんな校地であるので、授業の選択によっては休み時間のあいだに自転車で移動しなければいけなかったりして、当然ながら遅刻者が多い。そのために単位を落としてしまい留年をする生徒が続出し、全校生徒の数は年々増えつつあるのだという。 

友人が体育の授業に遅れそうになっていて、自転車で体育館に向かおうとしていた。しかし鍵を紛失したらしく、施錠されたままの後輪が動かないので困っていた。私は現実世界以上の馬鹿力の持ち主であり、片手でロック部分を握り込むとそこをベキリと粉砕してやった。自転車の鍵は壊してしまえば動かすことが出来るのだ。友人はたいそう感謝していたが、その後すぐに目が覚めてしまったので彼女が遅刻せずに済んだのかは知らない。