私の夢の世界にはマスメディアがある。いや、誰の夢にもテレビや新聞は登場すると思うのだが、別々の日にみた夢であっても夢のなかでの出来事が途切れずにある。夢のなかでニュースに触れるとき、これは前にも聞いたことがあるな、という感覚があるのだ。
いま私の夢の世界では、7歳ほどの女の子が川に流されて行方不明となっている。夢において彼女が私の運命に関わってくるというわけではなく、女児が行方不明という事実があるだけだ(夢を事実と呼べるかどうかはまた別の話だ)。むごいことに彼女の小さな左目だけは見つかっているのだという。彼女が鉄砲水にさらわれてから日にちがたっているのでもう駄目なんでないかと真面目に考えている自分がいて、ちょっとおかしい。「いなくなった」という話のなかでしか認識できない存在は、どこに行き着くのだろう。