きみだって骨になる
3年前の夏に急死してしまった友人が赤とピンクの趣味のよくないポロシャツを着て、にこにこしている。その部屋にある大きな机いくつかとミシン、隅に追いやられたトルソーから、どうやら中学校の家庭科室らしいとわかる。掃除の時間にそうするように、椅子を机の上に載せて壁際に窓際に寄せて、ひとつだけ机を教室の中心に残しておく。これを卓球台に見立てて卓球をしよう、と彼女は言った。私と彼女とでダブルスのチームを組んで戦うということらしい。卓球部のエースだった彼女の足を引っ張るのはわかり切っているので、あなたひとりでやったほうが絶対強いでしょ、それに私ラケットなんてないし、と言う。じゃあこれ使えば、と彼女は折り畳み傘を取り出して取っ手を私の胸に向けて刺す。赤地に白の小さい水玉柄。ラケットより大きいから当たりやすいかもよ、と細い目をさらに細めて目尻をしわでいっぱいにした。私は、彫刻刀で机に刻まれたいたずらの跡を撫でていた。