2012/07/02

雨季

・ちょっとばかり浅黒い肌をしたその男は、ある意味でメディアの寵児だった頃に比べればふっくらと丸みを帯びた身体をしていた。苺のチョコレートでコーティングされたクリームドーナツをあげると、漫画のように諸手を挙げて喜ぶのだった。かわいい仕草をするひとだと思った。 

・ニュービーズ(洗剤)が1箱158円というたいへんな安さに心を躍らせる。 

・私は腕利きの殺し屋になって、地下のダンジョンらしきところで敵たちをバッサバッサとなぎ倒してゆく。こちらに振られた太刀など素手でひっ掴み、アルミ板でも曲げるみたいにぐにゃぐにゃのうねうねにして、ぽいと投げ捨てる。それが相手の眼球を斬りつけ破れる。もう彼は何も見えないだろう。だって私がそうしたのだから。